善玉菌は腸内環境を左右する腸内細菌のうち、身体に良い影響を与えてくれるものを指しています。 そして、その代表的な存在として挙げられるのが「乳酸菌」という訳です。 ただし乳酸菌はあくまでも総称の一つであるということを理解しておかなくてはいけません。 乳酸菌というのは固定名詞ではなく、特定の菌種を指すわけではないのです。 乳酸菌に分類される菌種は数多くあり、まだ発見されていないものもあると考えられています。 ここでは、そんな中から代表的な種類を紹介していきます。 最も代表的な菌種としては、やはりビフィズス菌が挙げられるでしょう。 ビフィズス菌は熱や酸に弱いという性質が他の乳酸菌よりも強いというのが特徴です。 冷蔵庫から出して常温の中に置いただけで死滅してしまいます。 ただし、最近では耐熱性のビフィズス菌というものも登場しています。 そういったビフィズス菌であれば、効果を実感しやすいでしょう。 ビフィズス菌は乳酸以外にも酢酸もつくりだすという性質があり、これによって強い殺菌力を持つのも特徴です。 悪玉菌を効果的に抑えることができます。 この他にはラクトバチルス属の乳酸菌は比較的有名でポピュラーですね。 中でもアシドフィルス種は人気の高い菌種と言えるでしょう。 ラクトバチルス属と一口に言っても、アシドフィルス種の他にいくつも種類があります。 例えば、ブルガリクス種やガセリ種、ブレビス種やカゼイ種、ヘルベティカス種などが挙げられます。 いずれも、それぞれに特徴を持っており、体内環境に合う・合わないといった相性も異なります。 実際に飲んでみて、試してみることをお薦めします。 また、EC-12と呼ばれている菌種も最近では大きな注目を集めています。 正式名称はエンテロコッカスフェカリス菌というものですが、これにはアレルギー対策に有効な働きがあると言われています。 サプリメントの製品にも多く配合されているので、実際に摂取できるチャンスも多いと言えます。 この他の代表的な菌種としては、ガセリ菌が挙げられるでしょう。 ガセリ菌は日本人にとって相性がいい乳酸菌として知られています。 酸素の有無に関わらず、力強く育ってくれる点がメリットです。 また、ビフィズス菌との相性も良く、ともに悪玉菌を抑え込んでくれる働きがあります。 ビフィズス菌と相性がいいのはガセリ菌だけではありません。 ラブレ菌もビフィズス菌との相性は抜群です。 ラブレ菌は強い生命力を持ち、ビフィズス菌を増やす働きも持っています。